今日は変わった手紙が届きました。なんとシンガポールからです。わたくし実は海外旅行をしたことがありません。まだ日本から外に出たことがないのでございます。それなのに、何故海外から手紙来るのか。そもそもシンガポールの人が何故わたしの住所を知っているのでしょうか。
それはマリア・デュヴァルという女性から来たものです。無料でわたしに助けを差し伸べてくれているそうです。私の願いを早く実現するために助けてくれるというわけです。裏には親展質問書が付いており、私が最も望んでいる願い事を選ぶ欄があります。
マリア・デュヴァルさんは予言者のようです。テレパシーを用いてこれまで行方不明者の探索にも協力してきたそうです。メディアに登場した記事の抜粋もついていました。なるほど。無料で支援してくれるというわけですね。
ところで、テレパシーが使えて、予言もできるのに、なぜ質問書が必要なのでしょうか。テレパシーや予言能力を使って、わたしが最も望んでいる願い事を的確に特定すればいいように思うのですが。その驚くべきパワーで、わたしがこの質問書に回答して返送するか否か、判断できなかったのでしょうか。
それは少し無理だったようですね。なにしろシンガポールと日本では距離が離れすぎています。さすがのマリア・デュヴァルさんでも万能ではなかったようです。ところで、この手紙は日本語で書かれています。マリアさんはかなり日本語が上手なようで、漢字の使い方も申し分なく、誤字脱字もありません。その点に関しては、マリアさんはかなり高い能力をお持ちだということが分かります。返信用封筒が入っていて、それはシンガポール宛になっています。切手は貼らなくてもよいようになっており、気配りもできる素敵な女性のようです。
